デザインが企業を救う [デザイン思考の道具箱]
- 作者: 奥出直人
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
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デザイン、あるいはデザイナーというコトバ。
世間での使われ方や意味にいつも違和感を感じながら生きてきた。
ボクはこれまで一緒に仕事をしてきた人たちに、ことあるごとに、こう言ってきた。
「モノ・コト、を創りだすプロセス全てにデザインという行為が存在する」
「デザイナーはフィニッシュワークだけでなく、もっともっとビジネスの広範な領域で活躍するべきだ」
(って、こんなカタイ言い回しではないですけれど...)
で、だいたいの反応が、
「それって、世間ではディレクターとかプロデューサーっていうんじゃないの?」
だったりする。
「ちがうんですよ、もっと、こう、ミトコンドリアみたいにそこらじゅうに...」
「デザイナーの心を持った人が、いわゆるデザインではない仕事をデザインだと思ってするのが重要なんですよ...」
「商品やサービスが生まれて、消費者にとどいて、アフターサービスがあって...のビジネスサイクル全てにデザイナーが関与すべきなんですよ...」
そう。相手が納得しないのは、ハナシのデザインができていないボクのせいです。。。
発想する会社! 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
を読んだとき「もしかしたらイケるんちゃうん?」と思った。
デザイナーが、日々自己のなかでおこなっていることを「ひらいて」集団でやるってことでしょう、これは。
デザイン思考の道具箱 イノベーションを生む会社のつくり方
はさらに(日本人向けに?)具体的なメソッドでその方法を解説した本だと思う。
技術や知識がすでにありふれたものと化した今日、企業の競争力を決めるのは「創造性」だ。そこでいま注目されるのが「デザイン思考」である。デザイナーと呼ばれる人々の仕事術から核となる部分を抽出し、実際のビジネスに沿うかたちで商品の開発から製造、流通にいたる過程に適用。ひいては企業経営全体をデザインして、魅力ある商品を継続的に生み出せる組織につくり変えるのである。実際、アメリカではすでにGEなどの伝統的企業が「デザイン思考」の導入で実績をあげている。(裏表紙の紹介文より抜粋)
そうか「デザイン思考」といえばヨカッタのか。。。
実際、ここで書かれていることを実行し、企業風土として全体に広めていくことはすごく難しいことだと思う。
でも、それが必要とされていることは間違いなく(というか必須なんだなホントは)。
ボクもその端くれとして認められたような気がして、チカラがわいてきたのでした。
詳しく知りたい方はこちらからどうぞ→デザイン思考の道具箱 イノベーションを生む会社のつくり方