ものづくりとはなんぞや? [気が向いたらプラグ作り]

気が向いたらプラグ作り

気が向いたらプラグ作り


ハトリーズを知っていますか?
日本におけるサーフェイスプラグの第一人者、羽鳥静夫さん作によるルアーたちをこう呼びます。


ここ数年(10年?)ブラックバスに代表される日本のスポーツフィッシングの世界で、トップウォーター・スタイルやハンドメイドルアーなるものが盛り上がりを見せているのをご存知でしょうか?

昨年の夏から20数年ぶりにバス釣りを再開(これだけ時間があくと初めてみたいなもんですが)したボクが、いまハマっているのがこの「トップウォーター」なのです。

トップウォーターについて、バス釣りについて、話し始めると長くなりそうなので今回はやめておきますが、ハンドメイドルアーについては少々説明が必要だと思います。


ハンドメイドルアーとは、文字通り手作りのルアーを意味します。

釣りをしない人でもダイワやシマノなどの名前は聞いたことがあるかと思います。私が釣りをしていた20数年前で釣りの道具といえば、いわゆるこういった釣り具メーカーによるものがほとんどでした。ルアーについても同様で、海外からの輸入品(もちろん子供には手の届く金額ではありませんでした)か、こういった日本のメーカー製のものがほとんどでした。

そして、去年再開してみてビックリ。
日本でルアービルダーなる職業が存在し、ほぼ全て手作りの少量生産のルアーが店頭(売っている店はそんなに多くないが)やオークションを賑わせていたのです。

たくさんのブランド(イメージとしてはインディーズのレーベルに近い?)が、様々なアイデアを形にして売り、それを実際に使うために求める人々が存在する、そんな需要と供給が成り立っていたのです。

バス釣りをやった人なら誰しも1回や2回はルアーを作った経験があるものです。
ボクも例にもれず、小学生の時に作っていました。でも結局実際に使う機会には恵まれず。。。


で、いまどうしているかというと・・・作ってます。

昔に比べれば道具や材料は手に入りやすくなり(近年のプラモデルの世界の進歩にもちょっと似ているかもしれません)なにしろ、小学生の時から比べれば技術も根気も年相応に身についていますから、当時一生懸命やってもできなかったモノが割とできてしまうのです(これが楽しくてたまらない)。

でも結局どこかで行き詰まるのですね。
ルアービルダーの方々の作品には到底及ばない、まず作ったルアーがちゃんと思い描いたように動かない、どうすればいいか試行錯誤にも限界がある。

そんな折、この本の存在を知った訳です。
新版として出たのが1998年、初版はそこから14年前なので1984年でしょうか。

読むと、いかに羽鳥さんがルアー作りに対して真剣で、試行錯誤の上に築いた独自の方法論に基づいてルアー作りを行っているかが良く分かります。安直に人のノウハウにたよった自分を反省しました。


釣りをしない人にはちょっとツライ内容かもしれませんが、モノ作りのひとつの回答ではあります。


詳しく知りたい方はこちらからどうぞ→気が向いたらプラグ作り